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ものすごいタイミングで人はそれを見ていない。

先日JRで小樽へ向かった時のこと。

4両編成の電車は二人掛けのイスではなく
地下鉄のように向かい合わせのイスでした。

私は車窓から海を見るのが小樽行きの最大の楽しみなので(笑)
海側の窓が正面に見られる席に座りました。

この電車は途中からほんとうに海すれすれに走っています。

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ね?これが車窓からです。



銭函を過ぎたあたりで窓いっぱいに海が広がりましたが、
曇っていたその日は、乳白色の海と空と雲が
どこで途切れているのか?と思うほどの緩やかなグラデーションで、
大きな窓はまるで額縁のように乳白色の海と空を切り取っていました。

通路を挟んで座っているからこその、その視界いっぱいの景色に、
私はまるで夢の中にいるような感覚となりました。
乗客も少なく、ひっそりと静まり返った電車が
乳白色の夢の中を走っている。

そんな素晴らしい時間に浸っていました。

カメラを出そうとした手を止めたのも
たっぷりそれを味わいたいと思ったからでした。


で、私ががすごく気になったのは、
向かい側の席にこちらを向いて座っている
1人のアジア系女性観光客でした。

こちらを向いているので、海が見えていません。
一生懸命ガイドブックを見ています。
ドア付近に座っているので、振り向いて窓が見える状況でもなさそうです。

ああ、勿体ない。
せっかくここまで来て。。


こういうことは以前にもありました。

あれはとても晴れた気持ちのいい日で
向かい合わせに4人が座るように配置された電車でしたが、
少し混んでいたその電車で海側の席をとれなくて
私はがっかりしていました。

ふと、見てると、
斜め向かいの海側席のカップルが
とても楽しそうに北海道のガイドブックを見ていて
一回も目を上にあげないのです^_^;

ほんの少し視線を上げるだけでも
降り注いでる海からの光に気が付くはずなのに・・

この二人ったた、ちっとも気が付かないのです。

ちょっとだけ。
ちょっとだけ目を上げて見て、
窓いっぱいの海が。*.゚☆キラキラに輝いているから~!
って、思うのですが^_^;。

2人はガイドブックに真剣です。

あ~もうそろそろ、築港じゃないの・・・
海が見えなくなるよ。

それまで10分以上続いてた海原をこの人たち一度も見てないのです。

ほらほら~見ないうちに海が終わっちゃうよ!
ホントに余計なお世話かもしれませんが
私ヤキモキしてたんです(笑)

そして、一瞬だけ目をあげた彼女が歓声を上げました!
「海だ!!」

ええ、そうです。
10分以上あなたの横は青くて綺麗な海原だったんですよ。

そして、電車はトンネルへ入り、
海際を離れました。

彼女はほんの一瞬見えた海を喜んでいたので
まぁ、それはそれでいいんだな、って思いました。

でもその時のことは、
人は何かに夢中になっていると
これほど、他を見ないものなんだ、
そして「見ない」ってことは「無い」と同じことなんだな。

それって。。。う~ん。
ひょっとして私もどこかで同じようなことをしているんだろうか?
って、私に深く刻まれたのでした。


さて、くだんのアジア人女性。
さすがに一人旅で、窓の外の明るさに惹かれたか
思いっきり体を伸ばして窓の外を見たとたん。

パッと顔色が明るくなって
一眼レフカメラを取り出し
私の正面に席を移しました。

やった!ようやく気が付いたのね(*^-^)。

しかし、彼女がカメラを構えたとたん海は途切れ
民家を越えて向こうに海^_^;

しばらくカメラを構えてましたが
諦めてこちらを向きながら
カメラをいじっています。

でも、その途端にまた海原が出現してるのです。(爆)

しかし彼女がまた振り返った時には「駅舎」(爆)
そして続く民家の間からの海。
彼女はそれを写し、満足そうに写した写真を見ているけど

彼女の後ろにはカーブの向こうの小樽や積丹を従えた海原が
またまた広がっているのです。

な・・・なんて・・タイミングの悪い人なんだ!!!
私はその一部始終を見ていて絶句しました。(爆)



いや、本当に。
その人たちにとっては
私ほど、海を楽しみにしているわけじゃないかもしれませんから
どうでもいい話なのかもしれませんが、
本当に余計なお世話なんですけどね。


何だかいろんな大切なことも
絶妙なタイミングで
人は見ていたり、見ていなかったりするんだな。

それってその人にとっては「無い」と同然なんだな。

それにしても・・・なんていうか・・
空気感と光が変わった「瞬間」を、
全く気が付かない感覚の鈍さってのも、人生では致命的だな。って

自分はどうなのか全くわかりませんが^_^;
せめて、「気をつけよう」と思ったのでした。

じゃないと大好物の「美しいもの」を見逃してしまうから。


と言うことで、私は車の中で子供たちにテレビを見せてるのが大嫌いです。
他に見せたい美しいものが、窓の外にはたくさんあるから。
そこから気が付いてほしい事も沢山あるから。
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